高度区分(午後II - 論文試験ノウハウ)

情報処理技術者試験の論文は、どんな練習からスタートすべきなのか? 実務経験がなくても合格に近づくための学習ヒント

投稿日:2019年1月23日 更新日:

こんにちは、げんごにあです。

情報処理技術者試験の受験者であれば、いつかは取得したい高度区分。

午後IIに論文が課される、いわゆる「論文系」については、企業で支給される報奨金・手当の金額からも、最高水準であることが多く、事実上の「集大成」的ポジションにある資格です。

文章を書くのは(そんなに)苦手ではないが、何を書けばいいのか、どれだけ頭をひねっても、ペンが動かない、という方も、いらっしゃるのではないかと思います。

自慢に聞こえたら申し訳ないですが、筆者は、ITストラテジスト、システム監査技術者、プロジェクトマネージャの三試験にチャレンジし、すべて一発合格しています。

それでも、試験勉強中は「この試験、楽勝」だと思えたことは一度もありませんし、最後の最後まで論文ネタに頭を悩ませた一人です。

本記事を読むことで、午後IIの論文準備ハードルが、幾分か下げられると思います。

まずは、受験する区分の知識を補うインプット学習を

当たり前ですが、知らないものは書けません。

午前IIと午後Iを、いわば「踏み台」がわりにして、午後IIを突破するためのインプット学習を進めましょう。

インプットする際は、以下のような取り組みが効果的でした。

  • 紛らわしい語句、なかなか覚えられない語句は、自分で単語帳を作って、知識整理。小さなノートを買うのも良し、単語カードを使うのも良し、あるいは、スマホのメモに入力するのでもオッケーです
  • ひたすらインプット学習するだけではなく、アウトプット学習を交互に実施すると効果的。「情報処理 午前 過去問」でググると、スマホで過去問を解けるサイトが検索ヒットします
  • なるべく当事者意識をもって、インプット学習。こじつけになっても良いので、自分の業務に結びつける「としたら」、どんなシーンが思い浮かぶかをイメージします

上記のようなことを意識する・しないによって、同じ過去問演習でも、そこから得られる効果に、圧倒的な差が生まれます。

午後Iの問題文は、主語を自分に置き換えて「仮想体験」し、アイデアをコピペする

午後IIは、「実務経験ありき」の出題内容となっており、経験があるに越したことはありません。

ところが、実際にプロジェクトマネージャを何年か経験したことがあっても、チームの規模が小さすぎる場合や、担当する案件内容に偏りがありすぎる場合は、実務経験があっても、午後IIに苦戦することは、十分あり得ます。

そこで到達するのが、「実務経験へ過度に期待しない」という発想によるアプローチです。

実務経験の次に大きな拠り所となるのが、実は、午後Iの過去問です。

「一問一答」形式の午前II問題であれば、ストーリー作成の【素材】とするには、あまりにも断片的すぎて、実用的ではありません。

その面、午後Iの過去問は、以下のような点において、午後IIの【素材】として活用するには、うってつけです。

  • 午後I問題文は、ひとつの「物語」として完結しており、問題の発生、問題の解決、今後の改善という三大フェーズの構成方法が盛り込まれています
  • 午後I問題文は、れっきとした国家試験。めちゃくちゃ頭のいい人たちが集まって、お金も時間もかけて推敲されているため、国語の表現としても手本になります
  • 午後I問題文は、主語(PMなら、プロジェクトマネージャ。STなら、 ITストラテジスト)を自分自身に置き換えて読むことで、実務経験がなくても、過去問から仮想体験することができます

上記のようなポイントに気をつけつつ、午後I問題文を五年分ほど読み込んでみましょう。

ピンとこない年度の過去問もあると思いますが、自分が納得しやすかったストーリーの年度は、忘れないうちに付箋を貼って、午後IIネタの「本命」として、ストックしていきましょう。

午後I問題文は、試験問題作成元が練ったストーリーなので、ある意味、午後IIの「模範解答例」として、まさに【一級史料】とも考えられる良素材なのです。

「開眼ポイント」まで、諦めない

根性論になりますが、諦めたらオワリです。

「難しい」、「時間がない」というのは、すべての受験者へ平等に課された条件です。

個人的体験に基づくと、情報処理技術者試験の合格ラインへ到達するためには、いくつかの「開眼ポイント」があると感じます。

■五つの開眼ポイント

  1. 【第一の開眼ポイント】午前IIの正答率が五割未満の状態(スタート地点)
  2. 【第二の開眼ポイント】午前IIの正答率は七割以上だが、午後Iの正答率が安定せず、年度によって激しい落差がある状態(スタートを脱却した地点)
  3. 【第三の開眼ポイント】午後Iの正答率が安定し、ほとんどの年度において合格水準だが、午後IIを解こうとすると、ペンを持つ手が止まってしまう(多くの受験生がぶち当たる壁)
  4. 【第四の開眼ポイント】得意分野、あるいは波長の合った午後IIならば、なんとかかけるようになったレベル(筆者は、ここでした)
  5. 【第五の開眼ポイント】すべての年度の午後IIをスラスラ書けるレベル(悟りの境地。ここに到達できる自信はありません)

それぞれの、次のレベルの開眼ポイントへ到達するのは、ある日、(諦めずコツコツやっているうちに)気づくとそうなっていた、という表現が、一番正確かなぁと。

努力の先には、いつか次の「開眼ポイント」があると考えることで、これまでの試験で成果を出すことができました。

まとめ:当たり前のことを、当たり前に

繰り返しになりますが、重要なポイントは3つあります。

  • インプット学習とアウトプット学習は、交互に、バランスよく実施
  • 午後I問題文に、「午後IIネタ素材」として、圧倒的な利用価値があることを理解し、正しく活用する
  • 「開眼ポイント」をマイルストーンがわりにして、諦めずに努力しつづけること

これらを意識して取り組むだけでも、合格までの道のりを、グーンと効率よく歩んでいくことができると思います。

上述したポイント3点、すべてが当たり前のことに思えるかもしれませんが、合格するためには、当たり前のことを当たり前に続けられることが一番重要だったりします。

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